
自己肯定感を育む
・「D言語」を禁止する
と言っても、プログラミング言語ではありませんよ。言葉には言霊が宿っているとよく言われます。前向きな言葉を言っていると本当に気持ちも行動もポジティブになり、逆にネガティブな言葉ばかり言うとマイナスのことが起きてしまう。特に自己肯定感の低い人はネガティブな発言をしやすい傾向にあります。
そこで「D」の付く言葉を禁止にしてみよう。どういうことかというと、「だって」「だから」「どうせ」「でも」と言った、Dから始まる言葉を使わないようにするのです。これらのDの付く言葉の後には、たいていネガティブな言葉が続きます。「だって、できない」「どうせ無理」といったようにです。
このようなマイナスな言葉は自己否定につながりやすく、余計に自分を苦しめるだけである。D言葉を意識的に減らし、出来るだけポジティブな発言をすることで少しずつ自分に自信が出てくるはずです。
・ほめられたら「ありがとう」を言う
ほめられたとき素直に受け入れる力、それが「ほめられ力」である。小さいときからほめられなれていないと、この力が弱く、いざほめられてもそれを受け入れることができず、せっかくの自己肯定感を高める機会を逃してしまいがちなのです。
ついその裏にあることを深読みしてしまったり、もっと高いハードルを自分で設定してしまうことがその原因だ。ほめられたときはとにかく「ありがとう」「ほめられてうれしい」と言葉にだしてみよう。また、そういうことであなただけでなく、ほめた人も喜ばせることができるということを頭におくようにしましょう。
なにかを人に言って、否定されるといやな気持ちになりますよね。それは、ほめた場合もいっしょです。せっかく人をほめたのに、逆に「そんなことないです」と困り顔をされたら「言わなきゃよかった」と思ってしまうのです。なので、あなたがもしほめられるようなことがあったら、謙遜したり、深読みするまえに、そのほめてくれた人のためにも素直に受け入れ、感謝をする態度をしめしましょう。
最初は表面上でもかまわない。そうすることであなたも気持ちよくなり、ほめられる機会を増やすことにもつながるのです。
・自分を批判しない
私たちは、ほめることよりも他者を批判することの方が得意です。さらに、他者を批判することより得意なのが、自分を批判することでしょう。私たちは自分が思っているよりもずっと自分に厳しく、生活の中で自分自身を批判しています。飲み物の入ったグラスを倒してしまった時「私、何やってるんだろう」と思うでしょう。
仕事で失敗した時、「自分はなんてダメなんだろう」と落ち込むはずです。モテない自分、きれいじゃない自分、そんな自分が嫌いという人もいるでしょう。友達とケンカした時、友達に怒りながらも、実は「自分の方が悪い」と思っていることは多いんじゃないでしょうか。このような意識を、「自己批判」「自己攻撃」と言います。
自己批判は自尊心を傷つける行為であり、自己批判を止めることは、自分に優しくなり、自己肯定感を育てるための第一歩となるのである。自分に自信を持つために大事なこは、まず自分が自己攻撃をしていることに気づくことだ。
例をあげると、「私はダメだ」「私が悪い」そんな考えが頭をよぎった時に、「あっ、今私自己攻撃してる」と、まずは認識する。そして、「私はダメだ」と思った後に、「でも、あれは頑張れたよね」と自分を肯定してみましょう。「私が悪い」と思った後に、「こんな仕方ない理由もあるよね」と自分で自分を庇うのです。こんな風に意識して考えていくことで、自己批判の癖を直し、自己攻撃を止めることができるようになります。
簡単なエクササイズから始めてみる最後に、とっても簡単で、なお且つ効果的な、今よりも自分を好きになる方法をご紹介しよう。
一日10回以上「自分が好き(私が好き)」と口に出して言ってみる。こんなセルフセラピーの方法も、自己肯定感を高めるのに効果があるそうで、騙されたと思ってやってみましょう。「自分が好き」と言う時に、鏡で自分の顔を見ながらやると、さらに効果がアップする。(最初はちょっと照れくさいですが)
一種の自己暗示のようなものですが、心(感情)は意外とストレートに、自分の言葉を受け取っているので、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
【参考】自己肯定感のセルフチェック
http://www.sinritest.com/okgram.html