ホーム » 複雑機械式時計の魅力

複雑機械式時計の魅力

 | ,  | 

最近の若い人。と、あまり言いたくはありませんが…
腕時計をしない人も多いようで非常に残念です。私は無類の時計好きなので余計にその思いが強いですね。

その魅力を語る前に先ずは、一人の天才時計師ブレゲの功績を話しておく必要があります。

 

ブログ 複雑機械式時計の魅力

 

時計好きなら名前くらい聞いたことがあると思いますが…
彼の名は、アブラアム・ルイ・ブレゲ。時計の歴史を200年早めたと言われる天才時計師です。彼がなぜそれほどまでの天才だと言われるのは次の時計機構を発明しているからです。

 

 

①自動巻き機構

ブログ ブログ 複雑機械式時計の魅力

 

これは、言わずもがな、時計の駆動力を自動で蓄えてくれるものです。
機械式時計はゼンマイを巻いて駆動力にしているのですが、そのゼンマイを自動で巻いてくれる機構のことです。自動巻きが登場する以前の機械式時計は全て手巻式でした。

 

 

②ブレゲヒゲ(巻き上げヒゲゼンマイ)

ブログ ブログ ブログ 複雑機械式時計の魅力

 

ヒゲぜんまいの中にはブレゲのヒゲぜんまいと呼ばれるものが存在します。ブレゲヒゲは、ヒゲぜんまいの外周が1段高くなっていて、そこにひげ持ちや緩急針がついています(写真参照)。

 

では、なぜこんな面倒な形状のヒゲぜんまいを考えたのでしょうか?実は、等時性をより良くするために考案されたのがヒゲぜんまいなのです。

 

 

③パラシュート(耐衝撃装置)

ブログ ブログ ブログ 複雑機械式時計の魅力

これは天真と呼ばれるヒゲゼンマイをおさめたテンプの回転軸が衝撃に弱かったことから、これをバネ状にして衝撃を吸収するという、これまたとても画期的な発明です。

 

 

④パーペチュアルカレンダー

ブログ ブログ ブログ 複雑機械式時計の魅力

 

「パーペチュアル(PERPETUAL)」とは「永久」。「カレンダー(CALENDAR)」は「暦」。すなわち「パーペチュアル・カレンダー(永久カレンダー)」とは、長い期間に渡って時・分・日・曜・月などを機械式時計機構自体が修正しながら自動表示し、さらに4年に一度の閏年も2月29日から3月1日に自動的にジャンプすることで示す、驚くべき複雑機能です。

 

 

⑤トゥールビヨン

ブログ ブログ ブログ 複雑機械式時計の魅力

 


彼の手による複雑機構は数限りないが、ここ数年、一般の人々の間までその名が浸透したのが「トゥールビヨン」ではないでしょうか。機械式時計は、置く位置と方向(姿勢)によりヒゲゼンマイとテンプの運動が重力の影響を受け、時間の遅れ進みが発生します。これが「姿勢差」。これを回避するためにブレゲが考案したのが「トゥールビヨン」です。

 

この機構は、脱進機と調速機をひとつのキャリッジ(運搬器具という意味。ケージ(檻・籠)とも呼ぶ)に収め、1分間で1回転する四番車の軸に乗せて回転させることで重力の影響を分散し、姿勢差を解消するもの。脱進機全体を極力、軽くする必要があり、微細な部品を正確に製作して組み立てなければならないため難度が高く、今でも最上級の技術を持つ時計師にしか実現できない機構なのです。

 

ちなみに「トゥールビヨン(TOURBILLON)」とはフランス語で「渦巻き」や「旋風」といった意味。


アブラアム・ルイ・ブレゲ 1747年1月10日スイス生まれ

彼がそれらを発明していなければ、今の機械式時計はどのような進化を遂げたのか…??


それでは、私の思う複雑機械式時計の魅力について話していきましょう。

その前に、押さえておかないといけない語句があります。それが「マニュファクチュール」という言葉です。これは、時計のキャリパ(ムーブメント)だけでなく針や文字盤、さらにネジに至るまで全て一貫して自社で生産できることを指します。


世界五大メーカーは当然ながら全てマニュファクチュールです。
ちなみに、その五大メーカーとは下記になります。
1.パテック・フィリップ(PATEK PHILIPPE)
2.ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)
3.オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)
4.ブレゲ(BREGUET)
5.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE & SOHNE)

 

何れの時計も100万円以下の時計は存在しません。それどころか、ほとんど500万円以上します。

国内に目を向けてみると、日本が誇るマニュファクチュールのSEIKO(グランドセイコー)があります。こちらは、100万円以下でも手に入る唯一のマニュファクチュール腕時計だと思います。

 

ブログ ブログ ブログ 複雑機械式時計の魅力

 

私が複雑機械式時計の何に一番魅力を感じているかと言えば、秒針を刻むアナログチックなところです。クオーツは1秒刻みのステップ運針や、スムーズに秒を刻むスイープ運針があります。私もグランドセイコーではありませんが、同じセイコーの機械式自動巻き時計を所有しています。ですので、この小刻みに歯車を刻んでいる動きにとても魅力を日々感じています。

 

日差+25秒~-15秒なので2日~3日放っておくと確実に30秒はズレます。正確さだけをとればクオーツの方がいいのでしょうけど、それでもこの機会式自動巻き時計が大好きなのです。もちろん、グランドセイコーの9S85キャリパを使用したモデルになると日差は+5.0~-3.0秒でさらには9R96だと月差±10秒なので雲泥の差ですね^^;

 

他には、大量生産で作られた部品や製造ロボットで組み立てられたものにはない、職人が手で作り込んで組み込むといった温かみが感じられるところが好きです。

 

さりげなくグランドセイコーの時計をしているととてもオシャレです。若い人だけでなく、もっと腕時計をまとって欲しいです。

 

シェア